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加賀温泉駅「ゆのまち加賀」山中塗作品のご紹介2
加賀温泉駅「ゆのまち加賀」に展示された「七宝挽環朱黒屏(しっぽうばんかんしゅこくびょう)」をご紹介します。( Photo :Toshimitsu Takahashi)
加賀温泉駅「ゆのまち加賀」に展示されている「七宝挽環朱黒屏(しっぽうばんかんしゅこくびょう)」は、「ゆのまち加賀」内の観光案内所の受付背面にパネルとして設置されました。
背面の朱と黒に塗り分けられたアクリルパネルの円盤に七宝模様(しっぽうもよう)を描き、縁に金を蒔いて仕上げました。
前面に配置した木製の環は、山中式の轆轤を使った木地挽きで、木の目が美しい無地と加飾挽きの代表である千筋(せんすじ)の模様を入れた職人の匠を交互に配置しています。
「木地の山中」と称される山中木地挽物技術は、石川県の指定無形文化財として認定されており、「加飾挽き」や「薄挽き」が特徴です。この作品には、均一に大量の作品を制作する「山中木地挽物」の技術の高さが表れています。
また、山中にある石川県挽物轆轤技術研修所は、全国で唯一の木地挽きと漆芸技術を教える研修所であり、国内外からの多くの研修生を受け入れています。
デザイン:金沢計画研究所 secca inc.
製 作:山中漆器連合協同組合
写 真:高橋 俊充