Yamanaka Craftsman製作工程
漆器は、分業によってつくられます。漆器屋(問屋)がデザインを決めると、木地師が木地を挽き、下地工程を経て、下塗り、中塗り、上塗りと漆を塗り重ね、蒔絵を加えて完成します。伝統的な木製漆器、戦後から発展した近代漆器それぞれの製作工程をご紹介します。
木製漆器
こちらで紹介する下地・上塗りの工程を経る真塗りのほか、山中塗には「拭き漆」仕上という特徴的な技法があります。布に漆を染み込ませ、木地を何度も拭いて漆をすり込んでいく方法で、漆の艶が木肌の繊細な美しさを際立たせます。
近代漆器
近代漆器とは、主原料にプラスチック(樹脂)を使用した製品です。木だけでは実現できない合理性や耐久性、メンテナンスの容易さに加え、形状や色彩の自由度などを最大限に活かし、さまざまなインテリア空間で活躍しています。現在では学校給食用の食器としても採用されています。